理事長あいさつ
絵を描くことが苦手な日本人は7割、絵を見ることが好きな日本人は7割という数字があります。周りの目や評価を気にして上手い下手を意識する日本人らしい数字です。
当法人は、臨床美術というアート制作の手法を通して「誰もがアーティスト」になれると謳っています。臨床美術の手法は、五感を刺激してその人が持つ感性を引き出し、潜在意識を呼び起こします。
制作にあたっては、特別に訓練した臨床美術士が、制作への意欲を引き出し、参加者お一人お一人の表現を尊重し、寄り添い、制作を進めます。700以上もあるアートプログラムは、大変短い制作過程でありながら(15分から90分で完成)自らの心との対話を促し、葛藤や心を注ぎだす体験を可能にします。
当法人は臨床美術を用いて、アートを通したコミュニケーションの場を提供します。アートは新しい出会いを生み出し、対話を作りだします。対話は、未来の共生の第一歩です。「共生と対話」をテーマに人と人とをつなぎ、地域と地域をつなぐアート活動を進めてまいります。
当法人活動にご賛同いただき、ご支援いただけますようよろしくお願いいたします。
理事長 土門 環